いつも不思議に思う

部活動など、運動している選手が、怪我で治療に来院されたときに良く聞かれることで

いつも不思議に思うことがあります

 

この不思議なことは、運動していた人は1度は、聞いたことがあるかもしれません

 

また、部活動や地域スポーツで無料講習を開くこともあります

そのたびに「なんで?」と不思議に思います

 

それは何か?

指導者に「テーピングの仕方、習ってこい!」と言われたので教えてください

この言葉です

また、こんな言葉もあります

「運動するのには、どのサポーターが、いいですか?」

または講習で

「保護者や指導者、子供たちに投球肩、膝、足首のテーピングの巻き方を指導してきました」

または

「各種サポーター販売しています」

 

1度は聞いたことあると思いますし、言ったことあるかもしれません

テーピングやサポーターを付けることは、悪くありません

必要なときも、もちろんあります

 

なぜ不思議なのか?

テーピングを巻いたり、サポーターを付ける時は、怪我をしたときです

怪我は「怪我した原因」があります

「怪我した原因」を治さず、テーピングやサポーターして練習すると

また、同じ部位や別の部位を怪我します

怪我した原因を治さない限り、負のループです

 

「テーピングの巻き方は?」

「サポーターはどれがいい?」

なぜ怪我の原因を治すことは考えないのか?

当たり前のように、怪我しても練習を続けることが前提なのか?

 

もし聞くなら、講習するなら

「怪我をしたくないので、テーピングを巻かなくてもいい練習方法は、どうしたらいいですか?」

「怪我をしたくないので、サポーターをしなくても競技力を伸ばせる練習方法は、どうしたらいいですか?」

「こういう練習方法したら、投球肩、膝、足首のテーピングやサポーターは、付けなくても大丈夫になりますよ」

これなら

怪我する→怪我を治す→怪我した原因を治す→怪我をしにくくなる→競技力が上がる

正のループの完成です

 

「テーピングやサポーターを聞いてこい!」=「怪我した原因改善しません!」

そう宣言しているようなものなので、不思議で違和感だらけです

 

私は現役時代、テーピングやサポーターは、動きが制限されパフォーマンスが落ちるので、大嫌いでした

よくアドバイスを聞きに通った整骨院の師匠にも、よく言われました

「出来るだけテーピングやサポーターは、させたくない

競技力が、落ちるし、怪我が悪化したり、庇って別の部位を怪我させる可能性もある

だから、テーピングやサポーターをしなくても、大丈夫な練習方法を教える」

こういうアドバイスを、よく教えて頂きました

そのおかげで、いいパフォーマンスが出来ました

 

だからこそ、当院に怪我して来院される選手を診ていると

ホントにもったいない選手が多くて、可哀そうで、残念に思います

 

松坂大輔選手が高校時代、有名な甲子園での試合「PL対横浜」

再試合の時、松坂選手に有名なトレーナーなどが腕に巻いたテーピング

投げる前に無意識に外しましたよね

無意識に「投げるのに邪魔だ」と身体が感じた証拠ですね

 

サッカーや野球、バレーやバスケットなど、競技力が上がるほど、テーピングして試合している選手少なくなります

当たり前ですよね

身体に理解力のある選手や指導者ほど、怪我が少ないわけですから、必要性が減るということです

「テーピングしている」=「自分の怪我や弱点を相手に教える」

そんなバカな選手いないですよね

そこが弱点だと教えているわけですから

 

また、バレーボールの講習に行ったとき、不思議な光景に驚きました

選手が指に白のテーピングしている光景が不思議で、指導者や保護者に聞いて回りました

「なぜ、指に白のテーピングを巻かせるんですか?」と

すると

「突き指するから、当たり前だよ」と言われたんです

なので

「突き指しない方法を、選手に教えないんですか?」と聞くと

みんなから「何言っているの?」と、不思議そうな顔されました

「突き指することが、当たり前」なんですよね

 

「巻くならせめて、白のテーピング止めませんか?」というと

「固定しないと突き指するでしょ」と言われたので、更に不思議に感じました

「指が動かないと外力を逃がせないし、余計に突き指しますよ」というと

「動いたらダメでしょ!もっと突き指するでしょ!」と強く言われて、ビックリしました

面白いですよね

身体の専門家なんですけどね

 

身体の構造上、色んな方向に動かせる関節

わざわざ、ガチガチに固める白テープやサポーターして、動きを制限させるなんて

身体の専門家からすると

「なぜ?競技力落とすの?怪我させやすくするの?」と不思議でしかないんですよね

 

「テーピングの仕方、習ってこい!」

「サポーター買って装着してこい!」

などではなく

「テーピングやサポーターしなくていい方法は、どうしたらいいですか?」

 

怪我することが前提ではなく、怪我しない方法が、当たり前になって、競技力が向上して欲しいですね

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