予防は治療に優る 養生は予防に勝る

良く聞いたことがある言葉

「未病」

 

よく思われているのが

「未病=原因不明の病」

です

 

「未病を治す」と言う言葉を

「原因不明の病を治す」

と思っている人多いと思います

これ、実は間違いなんです

我々、治療家の中でも間違っている人が多いです

意味を知らないので、仕方ないことです

 

正しい意味は

「未病=未だ病まず」

「未病を治す=未だ病まずを治す」

実は「予防の大切さ」を教える言葉です

 

読んだことある人は、知っているかもしれませんが

「黄帝内径素問」に、こんな記述があります

 

「聖人は、すでに病んだものを治さずして、未だ病まざるを治す」

 

どういう意味か?

「すでに乱が起こってしまってから治めるのではなく

未だ乱が起こる前に治めるのである」

 

病気になってから医薬に頼ったり

戦乱が、すでに始まってから治安しようとすることは

例えば

「喉か乾いてから井戸を掘る」

「戦争になってから武器を鍛造する」

と如きもので

そんなことでは遅すぎないか?

いや遅過ぎである!

 

このように書かれています

確かに、その通りですね

 

またこんな言葉もあります

 

「早老の原因は、養生を知らないことにあり」

 

どういう意味か?

飲食の節度を持ち

起居(活動と休息)を保つことで

肉体と精神は充実して長生きするが

それに反すると

早期に衰えてくる

という言葉です

 

よく患者さんに

「健康のために毎日、水を2リットル飲んでいる」

「医者に水を飲め!と言われた」

などなど

こんな話を聞きます

 

「傷寒論」に

「水の飲み方」について

こんな記述があります

 

「水を飲んでも多く飲めないものは

与えるべきではなく

大渇(大きく喉が乾く)して飲水を欲するものは

やはり証(治療)に基づいて与えるべきであって

与えすぎてはいけない」

このように記述されています

 

日本でいう「縄文時代」

この頃に東洋で書かれた書物に

「予防は治療に優る」

と書かれ

医療として

受け継がれ

先祖代々言われ続けているんです

 

実は同じ言葉をオランダの神学者

司祭エラスムス

の格言でも残っています

 

東洋医学も西洋医学も

昔から

「予防の重要性」

を話しているんですね

 

では、現代人の我々は

先人の知恵と経験と教訓を

ちゃんと生かし、実践し

後世に、行動で示し

継承しているか?

 

「なってから」ではなく「なる前に」

勉強も運動も何事も同じかもしれませんね

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