湿布ってどうなの?

当院の患者さんでは少ないのですが、初めて来院された患者さんによく聞かれます
「〇〇から湿布もらったんだけど」
「湿布貼っていたんだけど、いいの?」
「冷湿布と温湿布どちらがいいの?」など
湿布についてよく聞かれます
整形外科のみならず、最近では接骨院、整骨院でも湿布、出されるんですね
ビックリしました
湿布代を患者さんが払っているので、買ってます
貰っていないと思いますけどね(笑)

1.湿布とは?
正式名称は「経皮吸収型製剤」といいます
大きく分けて4つ
(1)冷湿布
(2)温湿布
(3)パップ剤
(4)テープ剤

2.冷湿布、温湿布とは?
TRPA1、TRPM8受容体で、山葵やメントールなどの冷刺激を感じます(冷湿布)
TRPV1受容体で、唐辛子の灼熱感を感じます(温湿布)
この受容体は全身にあるので、食べ物を食べたとき「冷たい」とか「辛い」とか舌で感じるのと同じです
最新医療ではこれを「痛覚」や「刺激」に分類されています
湿布貼るのって「痛みや怪我の部位(痛覚)に、湿布でさらに痛覚を刺激する」て面白いですよね(笑)

3.パップ剤とは?
厚手で水分を多く含んだ柔らかいものです

4.テープ剤(プラスター剤)とは?
薄手で成分を刷り込んだものです
有名なもので「モーラステープ」などがあります

5.湿布貼る国あるの?
世界中で日本人だけです(笑)
よくビックリされます(笑)
近年は、日本も世界基準に合わせる為、世界基準に合わせた病院では、買う機会少ないと思います

6.他の国では、なぜ湿布ないの?
日本は世界有数の薬大国です
その為、日本でしか販売されていない薬、日本でしか使わない薬は大量に存在します
ドイツや北欧などでは、薬を使わず予防に力を入れています
アメリカでも「鎮痛剤は胃を壊す」という副作用から、鎮痛剤を使わないようにする動きが強いです

7.副作用は?
皮膚炎、アレルギー、光過敏症など、日本以外では色々と報告されています

8.良いのか?悪いのか?
「怪我をアピールする」「怪我の場所を気を付ける為」「安らぐ」など副作用を気にしない方には良いと思います
残念ながら、湿布は治療ではないです
ボクサーを始め、格闘技選手やスポーツ選手の怪我の場面で、湿布貼って治療している姿、観たことないです(笑)
医者で湿布貼っている人、見たことないです
ということは・・・
どういうことでしょうね(笑)

もし、湿布で治るなら、湿布売り屋します(笑)
色んな湿布並べて、怪我や痛みの場所に湿布貼ればいいので(笑)

しかし、湿布では治らない!
その為に、色々な治療方法でアプローチする整形外科、接骨院、整骨院、鍼灸院、整体など、それぞれ痛みや怪我を治す為、様々な治療所があるんだと思いますよ
湿布を買ったり、貰ったり、貼る前に「ん?これでいいのか?」と考えてみましょう

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