遺伝子研究?アスリート?
遺伝子を調べて「どの競技に向いているか?」調べる研究があるの知ってますか?
大学では、もちろん研究していますが
日本の国立科学スポーツセンターでも研究が進められていました
現在、国立科学スポーツセンターでは「研究中止」となっています
理由は「選別するのは倫理上問題がある」ということです
もし、遺伝子調べて「あなたは〇〇競技が向いている」と言われたら?
その競技を続けられますか?
もし、結果が出なかったら?
自分のせい?
研究者のせい?
そう考える人もいるかもしれませんね
私が海外に出た約30年前、中国ではもう既に遺伝子研究されていました
生まれてすぐに選別され、毎年ふるいにかけ、人数を絞っていく
ふるいから落ちたものは、国からの支援が無くなるため、本人をはじめ、監督・コーチ・トレーナー・親を含めた家族が必死でした
目つきが真剣で、日本人とは違うので驚いたのを覚えています
では、遺伝子で優劣があるのか?
例えば
「遅筋」
赤筋(Ⅰ型筋)ともいわれます
1.筋の収縮が遅い
2.糖質・脂質をエネルギー源とする
3.ウォーキングなどの有酸素運動、長距離走、自転車のロードレースなど持久力を必要とする競技に向いている
4.脂肪をエネルギーに分解しすいので体脂肪を蓄積しにくい
「速筋」
白筋(Ⅱ型筋)ともいいます
1.筋の収縮速度が速い
2.糖質をエネルギー源とする
3.短距離走、ウエイトリフティングなど瞬発力を必要とする競技に向いている
4.脂肪をエネルギーに分解しにくいので体脂肪を蓄積しやすい
5.白筋は「Ⅱa筋」と「Ⅱb筋」に分かれ
「Ⅱa筋」は、100m走や200m走などの短距離に優位
「Ⅱb筋」は、400m走や800m走などの中距離に優位
遅筋と速筋は、人により筋肉量の割合が違います
筋細胞の研究によれば
日本人の筋肉は、約30%が速筋、約70%が遅筋
その為、パワー系やスプリント系などの競技は向いていない
私の母校の大学をはじめ
私立・国立大学で
研究発表されています
遺伝子研究によれば
日本人の約78%が「速筋」である白筋が多く含まれており
約22%が「遅筋」である赤筋が多い
その為、パワー系やスプリント系などの競技は向いている
私立・国立大学や科学センターが研究発表しています
お互い研究結果が矛盾してますね?
あなたは「筋細胞研究」「遺伝子研究」
どちらの研究結果を信じますか?
あなたは、どちらの研究結果をもとにトレーニングしますか?
あなたの監督、コーチ、トレーナーなど指導者はどちらをもとに指導してますか?
あなたの家族や知人、友人は、どちらを勧めていますか?
悩みますよね
当院的考えは
「本当にあなたの身体を知っているのは誰なのか?」
「どちらを選んだとしても、生かすも殺すも
本人は勿論ですが
監督・コーチ・トレーナーなど
トレーニングに関わる人しだい」
ですかね
イチローさんや大谷翔平選手がなど
「トレーニング」に対するインタビューで
「競技成績を上げる為にはトレーニング内容ではなく
『身体を正しく知っているか?』
『身体を正しく知ることが競技力向上に重要』」
と答えていました
怪我も病気も競技力向上も
データに頼るだけではなく
まず「自分の身体を正しく知ること」が重要です